ジョージアン時代の家のようす

リチャードは夜おそくまで出かけてばかり。 父親の心配(しんぱい)はつのります。 リチャードは大金(たいきん)をうしなうようなゲームにうつつをぬかしているからです。リチャードは自分の家がずっと裕福(ゆうふく)でありつづけ、奴隷貿易(どれいぼうえき)がいつまでもつづくとのんきに信じているのでしょうが、父親はいずれそんなくらしもいつか変わるだろうと考えていました。 リチャードの父親は病をわずらっており、治療(ちりょう)のために明日、温泉水(おんせんすい)の効果(こうか)をためしにバースへたとうと計画していました。

ジェイン・オースティン

ジェイン・オースティンの時代、すべての権力(けんりょく)をもつのは男性であり、女性は身の安全と生きていくための糧(かて)を男性にたよるほかありませんでした。 ジェイン・オースティンの作品『分別と多感』(ふんべつとたかん)の中で、少女エリザは親元(おやもと)をはなれ信頼(しんらい)する男性のもとに嫁(とつ)ぎます。 ところが最終的(さいしゅうてき)に彼はエリザをすて、彼女はひとりぼっちになってしまいます。 オースティンの時代、男性はたとえ誰かにこんなひどい仕打ちをつきつけたとしても責(せ)められることはなく、のこりの人生を何もなかったかのようにおくることができました。しかしエリザはちがいます。 ゴシップやうわさ話にまみれた彼女の人生は、悲惨(ひさん)なものでした。
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展示アイテム: ベッド

これは1794年に作られたベッドの複製(ふくせい)です。 このようなカーテンをはりめぐらしたデザインは当時人気がありました。使用人が夜中に室内便器(べんき)をとりかえに部屋に入ってくることもありましたから、カーテンでプライバシーを守る必要(ひつよう)があったのです。 マットレスはわら、羊毛(ようもう)、馬の毛がつめられていました。ここにシーツをかぶせ、ウールの毛布にくるまってねむったのです。 当時イングランドにはまだ、羽根布団(はねぶとん)を使う習慣(しゅうかん)はありませんでした。

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