紳士用ラウンジ

この部屋の展示アイテム

キッズとまなぶNo.1
キッズとまなぶNo.1

紳士用ラウンジ

この書斎兼紳士用ラウンジは、ジョージアン時代の教養あるジェントルマンが、科学や発明、 自然界の不思議に思いを巡らせる場所でした。キャビネットの中におさめられた品々や本は、18世紀の啓蒙時代と呼ばれる時代に皆が熱中した 収集による知識の獲得を象徴しています。

グランドツアーの時代

ヨーロッパの「グランドツアー」は貴族の子弟であればだれもが受けるべき学業の一部でした 。イタリアを訪れ遺跡を見学するなどしましたが、また、屋敷を飾る装飾品を持ち帰る機会と もなりました。またグランドツアーを経験することで、文化的で学がある人物であるというお 墨付きがもらえるという利点もありました。

修復プロセス

2010年のNo. 1と 1a ロイヤル・クレッセントをつなげる修復工事の際に、この2棟のたてもの に使われている塗料に関する検証が行われました。 計147種のサンプルをもとに、担当チーム は18世紀当時の館内の色にマッチする塗料を選ぶことができました。 この室内の塗料の色は、 元の色に忠実に合わせたものなのです。

化学と発見

展示されているこの電気機器は1783年の「ネーンが発明したエレクトリカルマシーン」のレプ リカです。 スイッチを入れ、中央のドラム部分とばね付きパッド間で摩擦を起こし発電させま す。

その電力をライデン瓶に蓄電し電圧が約9000ボルトに到達すると電極のすき間で火花が発生します。 18世紀当時こういった電気機器は、痛みや苦しみを緩和するショック療法に用いられ ました。

この部屋の展示アイテム

『バースの12のくつろぎ』1798年
トマス・ローランドソン (1756 – 1827)

ジョージ王朝時代のバースの流行を描いた風刺画

  • 『コンサート会場で』
  • 『医師の診察』
  • 『温泉水を汲み上げるポンプ・ルームで飲泉』
  • 『魚の露天商』
  • 『魚の露天商』
  • 『肖像画家の部屋にて』
  • 『温泉地にて』
  • 『ゲームルームで』
  • 『昼食会』
  • 『舞踏会』
  • 『ティールーム』
  • 『ランズダウンの坂での運動』

ジョージ3世 マホガニーチェア

透かし彫りの花瓶を模した背もたれが特徴的。驚異的な身長の高さで歴史的にも有名なブリス トルのパトリック・コッター = オブライエン氏のために作られたものです。

『マッチ売りの老女』1790年頃
トマス・バーク(1749 – 1815)

これはジョージアン時代よりNo. 1 ロイヤル・クレッセントに飾られていたと思われる、唯一 の絵画です。 館内の他の展示品も正真正銘の
ジョージアン王朝期の物ではありますが、No. 1 ロイヤル・クレッセントにもとから収蔵されていたものではありません。

コールブルックデールの火格子

めずらしい火格子のデザインは、1779年に建てられたかの有名なコールブルックデール鉄橋を モチーフにしています。
この火格子は1960年代の終わりに取り壊されたバース市内の家屋から 引き取ったものです。

バース市建築物録 / バース建築博物館(Bath Buildings Record / Museum of Bath Architecture)より借用

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