使用人の部屋

この部屋の展示アイテム

キッズとまなぶNo.1
キッズとまなぶNo.1

使用人の部屋

ここは下級レベルの使用人が集まり食事をとった部屋です。 ジョージアン時代の使用人たちは せっせと働くばかりで、仕事以外に自分自身の居場所はないに等しかったのです。

ビールの醸造

使用人の部屋にはスタッフ用のビールが常備されていました。当時水は飲料用として処理され ていなかったため、ビールが水の代わりの安全な飲料だったのです。ですからビールの醸造はどの家庭でも行われていました。 No.1ロイヤル・クレッセントにも、当初は敷地内に醸造所があ りました。

当時の間取り

この部屋はもともと2つあるいは3つに分かれていました。調理台は、当時ここにはありませんでした。
現在この部屋は学校団体のための学習スペースとして利用されています。ギャラリーに学習スペースを移すことになったので、長期的な計画としてはこの部屋をもとの間取りに戻したいと考えています。

使用人の守るべきルール

壁にかかっている額に注目してください。このような規則が使用人たちに説かれ、それに背いた者には罰金が科せられました。使用人たちの行いを監督し決められたことを守るように指導するのは執事とハウスキーパーの務めでした。壁に書かれたモットーは、誰もが自分の身分をわきまえ誠実に仕事をこなすことが推奨された、当時の事情を物語るものでもあります。

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犬の回し車

この大きな回し車はもともとここにあったものではありませんが、グリルの串を回す装置とし て使われた当時の奇怪で残酷な歴史を伝えるためにここに展示しています。 この中に犬を押 しこみ、そこに熱い石炭を投入し犬を走らせることで、回し車を稼働させました。この回し車はバースやウェストカントリー地方で好んで用いられた方法で、すでに絶滅した犬種であるターン スピット犬と呼ばれる胴の短い小型犬が使われました。

この犬の回し車はもともとこの屋敷のものではありません。

バース食器棚

この大型食器棚は、バースの家屋の地下階でよく見られたタイプのものです。角に丸みをつけ たこのポピュラーなデザインは、「バース食器棚」 と呼ばれています。この展示品は、大幅に修復を加えたものです。

当時のインテリアの特徴

北側の壁中央アーチのくぼんだ部分には、火格子が展示されています。当時のバースの家屋で普及していた暖房システムです。

時計

この壁時計はアクトオブパーラメント、またはタヴァーンクロックと呼ばれるデザインの、バ ースのトーマス・フィールド制作のもの。
この名前の由来は、国会(パーラメント)で壁時計 や腕時計に課税すると発表した1797年から、宿の主人たちが購入するようになったデザインだと いう説があります。 実際にはそのずっと前から流通していたデザインですが。
この壁時計のケースの内側 には、今まで修理やクリーニングを行った日の日付とその業者の名前が記されています。

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