応接間

この部屋の展示アイテム

キッズとまなぶNo.1
キッズとまなぶNo.1

応接間

応接間は他の部屋ほどの厳格さのない、日常のあれこれを行う気軽なスペースでした。 上階に通す前に客人に待っていただく部屋として、
また朝食やインフォーマルなお茶の時間にも使わ れました。 テーブルが不要な時は、たたんで片づけることもありました。

室内デザインの特徴

秩序ある規則的な印象を与える「シンメトリー(対称)」を重要視するのがジョージアン様式 建築の特徴です。 この部屋のライティングデスクの左側にあるような「だまし扉」の多くは、 視覚的な「バランス」をもたせるために用いられました。

ジョージアン様式のカーペット

足元に広がる装飾性豊かなこのカーペットをご覧ください。 英国のカーペット産業は繁栄し、 幅木ぎりぎりの部分まではりめぐされたこのようなタイプのカーペットは、18世紀後期にはよ く見られるようになりました。 高い密度で特別に織り込まれたこの新しいウィルトン織
カーペ ットは、18世紀のオリジナルデザインを模して応接間用にしつらえたものです。

ライティングツール

手紙をしたためたりビジネス上の作業を行うツールとして、18世紀の終わりごろにこのような デスク部分を折りたためるビューロータイプの書棚のデザインが確立しました。 普段はテーブ ルの上に置き、旅行する時には持ち運びできる、便利な携帯用ライティングデスクやボックスにも人気が出ました。

この部屋の展示アイテム

『ジャン=バティスト・ヴァン・ロー風に描かれたアレキサンダー・ポープの肖像』(1684- 1745)

この肖像画に描かれているジョージアン王朝期の有名な詩人アレキサンダー・ポープは、起業 家ラルフ・アレンのプライアパークの常連客でした。 まっすぐ背筋を伸ばしてかしこまるとい うよりも、リラックスした姿勢で何かに思いをはせるような様子のポープが描かれています。

コヴェントガーデン シアター・ロイヤル ケース入りトークン

オーチャード・シアター(ギャラリー席、ストール席)の劇場トークンも展示しています。 バ ース市における演劇はきわめて重要な意味合いを持ち、住民、ビジター問わず一度は劇場に足 を運ぶことが推奨されていました。 高額のボックス席から、手ごろな立ち見席まで、座席の種 類もさまざまでした。 バース・オーチャードストリート・シアターは、1750年のシーズン開始(9月末)を皮切りに オープンしました。

『温泉・海水浴場のすすめ』
(原題Guide to Watering and Sea Bathing Places)

温泉と海水浴が健康におよぼす効果についての理解が広まるにつれて、この本のようなガイド ブックが出版され始めました。 バースはもともと心身を休める保養地としての人気がありまし たが、スパ(温泉)の存在がまたその知名度を上げました。

楕円形のサテンウッド製ティーキャディー

18世紀当時、お茶は植民地貿易による高価な輸入品であり、ぜいたく品という位置づけでした 。ですから茶葉を入れるこのティーキャディー(茶筒)は、鍵をかけて安全な場所に大切にし まわれていたのでしょう。 女主人または、独り身の男主人の家ではハウスキーパーだけが、そ の鍵を持っていました。 このアイテムは、クリスマス期間中はラウンジに展示されます。

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