ジョージアン時代の家のようす

女主人のお付(つ)きのメイドであるバーンズ、そして従僕(じゅうぼく)のジョーが、洗い場(あらいば)でなにか話しています。 ご主人様たちとちがい、彼らのくらしは毎日それは大いそがしでした。 毎日すべての仕事を終えるためにおそくまではたらかなくてはなりませんでした。この部屋は、せんたく、そうじ、暖炉用(だんろよう)の石炭(せきたん)の保管(ほかん)、そして食品(しょくひん)だなに入れた肉やチーズの保管 (ジョージアン時代にはれいぞうこもフリーザーもなかったのです!)に使われました。 また洗い場係の少女たちは、ここを寝室(しんしつ)としていました。 想像(そうぞう)できますか?! 彼女たちは毎晩(まいばん)オーブンの熱のそばで、石炭にうもれた床の上で眠らなくてはならなかったのですよ。

ジェイン・オースティン

使用人(しようにん)たちは家人(かじん)の目につかないように気をつけなければなりませんでした。 ジェイン・オースティンの作品『マンスフィールド・パーク』の中に、ノリス夫人(ふじん)という俳優(はいゆう)が登場(とうじょう)します。 使用人にとてもつらくあたる人物(じんぶつ)です。使用人のあつかい方から、その人の「本当の」性格(せいかく)がわかる、といういい例(れい)です。

展示アイテム: アイロン

ジョージアン時代の人々は、ここに展示(てんじ)されているような道具(どうぐ)を使って衣服(いふく)にアイロンをかけました。 ふむ、電気(でんき)がないのにどうやって?と思いますよね。
これはボックスアイロンとよばれ、うしろを開くとスラッグとよばれる三角形の鉄(てつ)のかたまりを入れる場所(ばしょ)があります。 スラッグを暖炉(だんろ)の火であたためアイロンの中に入れ、その熱(ねつ)でアイロンを熱する(ねっする)しくみです。 アイロン自体(じたい)を石炭(せきたん)の火にかざすよりはよっぽどきれいでかしこい方法ですね!

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