ジョージアン時代の家のようす

夜(よ)もふけましたが、料理人(りょうりにん)のミセス・アンドリューと洗い場係(あらいばがかり)のジェインは、まだまだ一生懸命(いっしょうけんめい)仕事をしています。 翌日の料理の準備(じゅんび)をしておかなければならないからです。 ミセス・アンドリューはチョコレートシュークリームを作っているところです。 どのようにして作るかわかりますか?このシューの材料にも使われているさとう。当時(とうじ)はとても高価(こうか)なものだったので、使用人(しようにん)は口にすることができませんでした。 さとうは、西インド諸島(しょとう)の農園(のうえん)のひどい環境(かんきょう)の下で、奴隷(どれい)により収穫(しゅうかく)されていました。※奴隷とは、給料(きゅうりょう)をしはらわれることもなく強制的(きょうせいてき)にはたらかされた人たちのことをいいます。
ジョージアン時代にはまた、有名(ゆうめい)な法律家(ほうりつか)のグランビル・シャープが奴隷制度廃止運動(どれいせいどはいしうんどう)を始めました。

ジェイン・オースティン

ジェイン・オースティン 裕福(ゆうふく)な家庭では台所(だいどころ)仕事は使用人(しようにん)の仕事であり、家人(かじん)がみずからキッチンに入ることはありませんでした。 ジェイン・オースティンの作品『高慢と偏見』(こうまんとへんけん)で、ディナーの席でゲストが女主人に「このお料理はおじょうさんが作ったのですか」と質問するシーンがあります。 女主人は気分を害(がい)しました。 使用人をやとえるくらいのお金はありましたから、自分の娘に料理をさせるような貧(まず)しい身分だと思われたことがたまらなかったのです!

あなたはふだんおうちで台所仕事のお手伝いをしていますか?

展示アイテム: ふたつのネズミ捕りをさがしてみましょう

ねずみは食べもののあるところにやってきます。そこでこういったネズミとりがしかけられたわけです。 どんなしかけかわかりますか?

ジョージアン時代の人々は、やっかいな害獣(がいじゅう)たちに食べものをうばわれないように、いろんな工夫(くふう)をしてきました。 天井(てんじょう)を見上げてみてください。木の棚(たな)をつるし、害獣のとどかないところに肉やパンを保管(ほかん)したのです。

このアイテムをさがしてみましょう。 これは何に使うものかわかるかな?

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